人情小説一覧

文化文政の江戸・深川。
人知れず佇む一軒の飯屋――『やわらぎ亭』。
暖簾を掲げるのは、元武家の娘・おし乃。
家も家族も失い、父の形見の包丁一つで町に飛び込んだ彼女は、
「旨い飯で人の心をほどく」を信条に、今日も竈に火を入れる。
常連は、職人、火消し、子どもたち、そして──町奉行・遠山金四郎!?
変装してまで通い詰めるその理由は、一膳に込められた想いと味。
鯛茶漬け、芋がらの煮物、あんこう鍋……
その料理の奥に、江戸の暮らしと誇りが宿る。
涙も笑いも、湯気とともに立ち上る。
これは、舌と心を温める、江戸人情グルメ劇。
文字数 46,748
最終更新日 2025.06.05
登録日 2025.05.16
「悪役令嬢」として断罪される未来を知ってしまったマティルド。破滅を回避し、今度こそ大切な人たちを守りたい――その一心で、前世のパティシエ知識を活かし、領地の片隅でお菓子作りを始める。最初は戸惑っていた領民たちも、マティルドの作る優しくて美味しいお菓子と、彼女のひたむきな想いに心を開いていく。村娘フローラとの友情、領地管理官アルトとの信頼、そして領民たちの笑顔。お菓子を通じて深まる絆が、寂れた領地に温かい変化をもたらしていく。これは、ほろ苦い運命に立ち向かう令嬢が、甘いお菓子で人々の心を繋ぎ、愛されるヒーローになるまでの、心温まるスローライフ・ファンタジー。
文字数 94,415
最終更新日 2025.06.05
登録日 2025.05.05
火事からの異世界転生!手にした伝説の包丁を握ると…なんと魔法が使える!?
師匠から託された想いを胸に、異世界エリュハルトに降り立った寿司職人レンジ。
しかしこの世界、なんと生魚は猛毒扱い!?
「毒」と呼ばれてしまった魚を極上料理に変え、世界の常識を覆す!
彼の旅路で出会う、個性あふれる面々…純粋な願いを抱く神官、傷だらけの過去を持つ獣人、規格外の力を持つ女魔導士…そして、まさかのトカゲの相棒!
彼らと共に、最高の「旨い」が、凍てついた世界を溶かし始める
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
毎週 月・水・土の週3日の 朝7:00更新となります!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
序章~炎と包丁と転生と
1章~異世界と再出発と火トカゲと ※更新中 1章は全11話構成となります。
文字数 17,565
最終更新日 2025.06.04
登録日 2025.05.26
明治二年。幕府と官軍による内戦――いわゆる戊辰戦争が終わった。負けた旧幕府軍側の生き残りに、元新選組の市村鉄之助という少年がいた。
新選組副長であった土方歳三に命じられ北海道を脱出した市村鉄之助がたどり着いたのは、多摩は日野宿の脇本陣、下佐藤家。
土方歳三の義兄家族である佐藤家の人々と、佐藤家にかくまわれて二年の年月を過ごした鉄之助少年との交流を描く。
鉄之助の中に、義弟――歳三を見ている佐藤家当主。鉄之助に新しい時代を生きて欲しいと願う歳三の姉、ノブ。
そして新しい時代の始まりに、未だ武士の魂を抱いた鉄之助を見守り続けた少女ハツ。
激動の日本で、先の見えない未来に向かって歩む少年と少女の、短い青春の日々の記録。
※作中の日付は旧暦です。
参考書籍
「図録 日野宿本陣」
「佐藤彦五郎日記」
「土方歳三資料館」
25.5.18…題名変更。登場人物名前の誤り等修正
文字数 105,439
最終更新日 2025.06.03
登録日 2025.05.18
寺での生活に嫌気が差して脱走した元坊主・清行は、江戸の端っこで寺子屋を営みながら市井の人々からの相談事に乗り、半ば何でも屋のようにして気ままに暮らしている。
天涯孤独の少年・朝之助は、清行が営む寺子屋に身を寄せつつ、几帳面な性格と家事の技術を生かして清行の身の回りの世話を担っていた。
正反対の二人は穏やかに、時には賑やかに暮らしているが、朝之助には大きな秘密があるようで──。
のんきな大人と賢い子供が共に暮らしながら、様々な事情を抱えた人々の心の内に触れていくお話。一話完結のオムニバス形式です。
※話の都合上、つらい過去を持つ人物が登場します。詳細すぎる描写は控えていますが、読むのがおつらくなったら引き返してください。
文字数 12,055
最終更新日 2025.06.01
登録日 2025.05.28
江戸時代中期。
病み上がりでやせっぽちの浪人、滝本蒼介は気が付けば全財産は銀一匁のみとなっていた。口入れ屋からは、面が死にそうという理由で断られる日々を送っていたが、大旅籠清田屋の主人、善右衛門に倅の善太郎と勘違いされてしまう。善右衛門は欠落(行方不明)になっている倅の『善太郎』を探していた。倅が夢枕に出て来て、すでに亡くなっている可能性があるという。下手人をおびき寄せるため、善太郎と顔が瓜二つの蒼介に、倅の振りをして旅籠清田屋に入ってほしいと懇願され、同じ長屋の大工・雪太郎と愛犬の茶介と共に、清田屋に潜入する事になった。蒼介の一芝居がはじまる。
文字数 4,193
最終更新日 2025.06.01
登録日 2025.05.30
江戸・浅草の路地裏を恐怖に陥れる連続殺人鬼「幽霊切り」。被害者は若い女性ばかり七人、いずれも首を斬られ「幽霊になれ」という不気味な紙片が残される。町同心・山本半蔵が事件を追う中、八人目の犠牲者として駕籠かきの娘・お糸が発見される。しかし、半蔵は現場に微かな違和感を覚え、お糸の着物から「油問屋、子の刻」という謎のメモを見つけ出す。刻限迫る中、指定の場所へ踏み込んだ半蔵が目にしたのは、死んだはずのお糸の姿だった!「本当の犯人は…」彼女の口から語られる衝撃の真実とは? 意外な犯人の正体、そして事件の裏に隠された、許されざる権力の闇。ベテラン同心・半蔵が、江戸の夜を裂き、悲しき事件の真相に迫る、手に汗握る時代ミステリー!
文字数 12,992
最終更新日 2025.05.30
登録日 2025.05.25
江戸八百八町、頼れる稼業は数あれど、ちと風変わりな「なんでも屋」があった。その名を権兵衛。昼行灯と笑われながらも、なぜか難事件を次々と解決する不思議な男。ある日舞い込んだのは、なんと三代将軍・家光公直々の密命。「我が愛猫、珠(たま)を探し出せ。失敗すれば…言わずもがな」。顔面蒼白の大家を尻目に、権兵衛は「へいへい、猫の気持ちになりゃあ見つかりますって」と大あくび。果たして、のんきな権兵衛は、お上の威光と猫の気まぐれにどう立ち向かうのか? 江戸の風情と人情、そしてちょっぴりの謎解きが織りなす、痛快時代活劇! もちろん、団子代はツケでお願いします。
文字数 18,586
最終更新日 2025.05.25
登録日 2025.05.18
元禄の京に、「無垢の刃」と謳われる剣客がいた。その名は緒方清十郎。金では決して動かぬその剣が、一人のいたいけな娘の涙に静かに鞘走る。豪商からの依頼を一度は固辞した清十郎。しかし、その娘・お菊が父の権力争いに巻き込まれ、刺客に命を狙われていると知り、守るため一夜限りの死闘を決意する。だが、竹林を血風で染めた激闘の果てに、清十郎が耳にしたのは、依頼主である豪商こそが悪の根源だという衝撃の言葉だった。信じていたものに裏切られた時、清十郎の「無垢の刃」はどこへ向けられるのか? 何が正義で、何をこそ守るべきなのか――。京の都を舞台に、一人の剣客の生き様を通して、人の心の機微と真の強さを問いかける、本格時代剣戟ロマン、ここに開幕。
文字数 12,536
最終更新日 2025.05.24
登録日 2025.05.18
【江戸っ子半兵衛の遊び日和】
江戸時代を舞台に、商家の番頭・藤沢半兵衛の休日を描いた軽快な時代小説。独身の半兵衛は、粋を気取る江戸っ子として遊びを楽しみつつ、料亭「雪月花」の芸者・お雛に心を寄せる。雨の日に偶然お雛と出会い、彼女を助けるため武士と対峙する半兵衛の勇気と人間味が物語を牽引。友人の清吉や町の目付・長谷川平蔵の助けを借り、半兵衛はお雛の新たな門出を見守り、自身も一歩前進する。雨と共に始まる彼のささやかな恋と成長の物語は、江戸の風情と人情を生き生きと描き出す。
【守り抜いた誇り】
戦国時代の山砦を舞台に、24歳の女性武将・於雪が、五十の兵で五百の敵軍に挑む歴史戦記短編。姫武者と呼ばれる彼女は、雨と敵の油断を武器に、夜の奇襲で糧秣庫を焼き、混乱を誘う作戦を決行。冷静な判断と覚悟で村を守り抜くが、勝利の裏には犠牲と泥臭い現実が。於雪の葛藤と村人たちの笑顔が響き合う、勇気と人間ドラマの物語。
【刀より鋭き心意気】
江戸・深川の茶屋「葉の月」を舞台に、浪人の息子・市吉こと美濃原市之丞が父の仇を追う復讐劇。父を不正で死に追いやった商家の主人・新兵衛に近づくため、市吉は茶屋で働きながら信頼を獲得。帳簿整理を任され、新兵衛の不正の証拠を着実に集める。父の遺言「法で裁け」を守り、刀ではなく知恵で復讐を果たす市之丞の静かな決意と義が光る、緊迫感あふれる時代小説。
文字数 14,687
最終更新日 2025.05.22
登録日 2025.05.20
【月影に散る】
幕末の京を舞台に、剣豪・高瀬左門の復讐と再生を描く人間譚。師の仇を討つため五年の歳月を費やした左門は、宿敵を倒した瞬間、心に虚しさだけが残る。復讐の先に見えたのは、剣の本質を問い直す旅だった。幼なじみの琴乃の献身的な支え、同門の俊介との再会、そして師が遺した「人を生かす剣」の教えを通し、左門は殺戮の因縁から脱し、守る者の道へと歩み出す。宿敵の息子との邂逅や自らの過ちと向き合う過程で、剣に込める意味が「憎しみ」から「慈しみ」へと昇華していく――。
【女中お鈴の密書】
寛政期の江戸城大奥を舞台にした女密偵の暗躍を描く時代小説。表向きは下働き女中ながら、将軍側近・松平定信の命を受け謀反の芽を摘む「お鈴」の二重生活と葛藤を、緊迫の潜入劇と人間ドラマで綴る。
【小判の恩返し】
「自分が受けた恩を、いつか誰かに返せますか?」
飢饉の雪原で交わされた小さな善意が、時を超えて実る様は、現代の読者にも「人を信じる勇気」を与える。江戸の厳しい世情の中に光る、希望の物語。
【守り抜いた誇り】
戦国時代の山砦を舞台に、24歳の女性武将・於雪が、五十の兵で五百の敵軍に挑む歴史戦記短編。姫武者と呼ばれる彼女は、雨と敵の油断を武器に、夜の奇襲で糧秣庫を焼き、混乱を誘う作戦を決行。冷静な判断と覚悟で村を守り抜くが、勝利の裏には犠牲と泥臭い現実が。於雪の葛藤と村人たちの笑顔が響き合う、勇気と人間ドラマの物語。
【刀より鋭き心意気】
江戸・深川の茶屋「葉の月」を舞台に、浪人の息子・市吉こと美濃原市之丞が父の仇を追う復讐劇。父を不正で死に追いやった商家の主人・新兵衛に近づくため、市吉は茶屋で働きながら信頼を獲得。帳簿整理を任され、新兵衛の不正の証拠を着実に集める。父の遺言「法で裁け」を守り、刀ではなく知恵で復讐を果たす市之丞の静かな決意と義が光る、緊迫感あふれる時代小説。
文字数 12,063
最終更新日 2025.05.18
登録日 2025.05.16
江戸、深川。路地裏に佇む人気の鮨屋台「鶴乃鮨」。寡黙な老職人・弥兵衛が握る江戸前鮨は、一口含めば人生が変わると噂されるほど。
ある夜、現れた一人の浪人・庄太。彼は、かつて毒殺から主君を救ったという伝説の技――「影にぎり」の存在を知っていた。
そして、その技を持つ弥兵衛と、主を同じ毒殺者に奪われた庄太の邂逅は、江戸の闇に潜む巨大な陰謀の扉を開く。
その鮨は、命を繋ぐか、それとも真実を暴く刃となるのか。
喰って生きろ。生きて、知るのだ――。
老職人と若き浪人、二つの孤独な魂が、握られた鮨に託された宿命に挑む、圧巻の江戸人情時代劇。
文字数 14,590
最終更新日 2025.05.07
登録日 2025.05.07
潮風吹く港町に、愛されるパン屋があった。その名は「かもめベーカリー」。焼きたてのパンの香りは、町の朝を告げる優しい調べだった。しかし、ある日突然、店はもぬけの殻に。夜逃げか、事件か。ざわめく人々の間で、パン屋の常連だった老婦人・ハルは、店の前に光る一枚の外国のコインを見つける。それは、今は亡き船乗りの夫が、遠い海から持ち帰ったものと同じだった。古びたコインが解き明かす、パン屋の店主の隠された過去。そして、それが導くのは、切なくも温かい旅立ちの真実だった――。
これは、失踪したパン屋を巡る小さな謎と、港町の人々の温かい絆、そして海が繋ぐ人生の物語。
文字数 13,267
最終更新日 2025.05.05
登録日 2025.05.02
ダンジョンと言えば宝探し、宝探しと言えば宝箱。冒険者達は今日もそれを探しにダンジョンに潜る。
だが、そんな冒険者達の心をへし折る存在がいる。それは『ミミック』。宝箱を始めとした色んなものに化け、潜み、不意打ちをしかけるあの魔物である。
そんなミミックを取り扱う会社がある。その名も、『ミミック派遣会社』
社長を務めるは上位ミミックの“ミミン”、そして彼女の秘書として補佐するは悪魔族女性“アスト”
彼女達2人は今日も依頼を受け、各地のダンジョンを巡っていく―!
※他各サイトとの重複投稿となります。
※季節のネタを含んでいるため、お読みになる際は周囲との気温差にご注意ください。
文字数 2,014,412
最終更新日 2025.05.04
登録日 2020.08.16
令和七年のある夜、優理の作家人生は、息を吹き返しました——小説投稿サイト「ノベル・サーチ・アーレン」の世界は、暖かい人情が飛び交う、優しいサイトだった。感動の一年間の物語。
文字数 856
最終更新日 2025.04.25
登録日 2025.04.25
世にあるものは例ならず、類(たぐい)あること、うたてぞ見ゆる──。
三鏡 天比古(みかがみ あまひこ)は各地をめぐり、さまざまな事件に遭遇するが……。
物語の主人公は薬種問屋の奉公人/睦月 結之丞(むつき ゆいのじょう)です。
タイトルの読み方→みかがみそうし、よろづきぶん
※ 明治初期くらいの時代設定です。下ネタ注意。第二章をお読みいただくと、タイトルの意味が判ります。
※ ただいま不定期にて更新。こちらの作品は[カクヨム]でも公開中です。
★第10回歴史・時代小説大賞エントリー作品★最終結果 603作品中/156位★応援ありがとうございました★
※ なかなか更新できず、申しわけございません。
文字数 42,000
最終更新日 2024.12.15
登録日 2024.02.29
村の鎮守の弁天ちゃん meets 黒船!
幕末の神奈川・横濵。
黒船ペリー艦隊により鎖国が終わり、西洋の文化に右往左往する人々の喧騒をよそに楽しげなのは、横濵村の総鎮守である弁天ちゃんだ。
港が開かれ異人さんがやって来る。
商機を求めて日本全国から人が押し寄せる。町ができていく。
弁天ちゃんの暮らしていた寺が黒船に関わることになったり、外国人墓地になったりも。
物珍しさに興味津々の弁天ちゃんと渋々お供する宇賀くんが、開港場となった横濵を歩きます。
日の本の神仏が、持ち込まれた異国の文物にはしゃぐ!
変わりゆく町をながめる!
そして人々は暮らしてゆく!
そんな感じのお話です。
※史実をベースにしておりますが、弁財天さま、宇賀神さま、薬師如来さまなど神仏がメインキャラクターです。
※歴史上の人物も登場しますが、性格や人間性については創作上のものであり、ご本人とは無関係です。
※当時の神道・仏教・政治に関してはあやふやな描写に終始します。制度的なことを主役が気にしていないからです。
※資料の少なさ・散逸・矛盾により史実が不明な事柄などは創作させていただきました。
※神仏の皆さま、関係者の皆さまには伏してお詫びを申し上げます。
※この作品は〈カクヨム〉にも掲載していますが、カクヨム版には一章ごとに解説エッセイが挟まっています。
文字数 123,893
最終更新日 2024.07.18
登録日 2024.05.31
南町奉行池田播磨守頼方(いけだはりまのかみよりまさ)が下す裁断についての、江戸市民たちの評判がすこぶる良い。大見得を切って正義を振りかざすような派手さは無いのだが、胸にジンと染みる温情をサラリと加える加減が玄人好みなのだと、うるさ型の江戸っ子たちはいう。
池田播磨守頼方は、遠山の金さんこと遠山景元の後任の町奉行だ。あの、国定忠治に死罪を申し渡した鬼の奉行として恐れられていた。しかし、池田が下す裁断は、人情味に溢れる名裁断として江戸市民たちの評判を呼んでいく。
取り立て屋の市蔵が死体で発見される。
調べが進むと、小間物屋「奄美屋」の番頭清二が、借金の取りたでで市蔵に脅され理不尽な要求をされ、止むに止まれず殺したことがわかった。
世間は奄美屋に同情する。
果たして、播磨守の裁断やいかに。
文字数 36,344
最終更新日 2024.06.24
登録日 2024.05.22
嵐のような晩だった。
銀次は押し込み強盗「おかめ盗賊」の一味だった。「金は盗っても命は取らぬ」と誓っていたのに、仲間が失態をおかし、人殺し盗賊に成り下がってしまう。銀次は何の因果かその家の一人娘を連れ去ることに。
そして、おかめ強盗に命を散らされた女中、鈴の兄源助は、妹の敵を討つために一人、旅に出るのだった。
追われ、追いかけ、過去を悔い、そんな人生の長い旅路を過ごす者達の物語。
※ 地名などは全て架空のものです。
※ 詳しい下調べはおこなっておりません。作者のつたない記憶の中から絞り出しましたので、歴史の中の史実と違うこともあるかと思います。その辺をご理解のほど、よろしくお願いいたします。
文字数 97,802
最終更新日 2024.06.23
登録日 2024.05.30
江戸中期の武蔵国を舞台に、人柱に選ばれたことをきっかけに土地神と暮らすことになった少女・小藤が、不条理であったり、人情味あふれる体験をする連作短編。
※全体の柱の物語はあるものの、連作短編なので、章ごとに話が完結しています。
ひとつの章だけでもお楽しみいただけます。
注:R-15ではありませんが、4章に若干、残酷なシーンがあります。
対象のシーンには、小見出しに★マークをつけます。
【登場人物】
●小藤(こふじ)16才
人柱になった心清らかな少女。芯は強い。正義感が強いのには理由がある。
●光仙(こうせん)見た目20代半ば
土地神。神々しく美しい容姿。
●阿光(あこう)/●吽光(うんこう)見た目10才ほど。
狛犬の神使。双子のようにそっくりな容姿。
文字数 80,547
最終更新日 2024.06.19
登録日 2024.05.29
五度目の世界大戦に見舞われた地球。政治家や軍事政権が何世代にも渡り、戦争を続けることで得られる利権などの為に、本来の目的や意味を失った戦争を続けている。時代の潮流の中で、国家という共同体の概念はいよいよ形骸化し、市民達により世界中に名も無きスラム街や自治区が樹立された。
ある日、日本国の自治区「洲ガモ」の喫茶店「人参房」のマスター、ウサギマスクのバニ沢は、バイトの滝川(年齢・性別不詳)と共にいつも通り暇な営業時間を過ごしていたが、店に突如飛び込んできた、怪しげな少女を保護する。
※本作品は小説家になろう様、カクヨム様でも掲載をさせていただいております。
文字数 39,185
最終更新日 2024.06.15
登録日 2023.04.06
元々は、
山里の小さな町にあった...。
「麺一徹」という、
小さなラーメン屋のお話。
店主の伊東さんは、
「なんとかなるさぁ〜」と口癖のように言う、素朴で温かみのある人柄の持ち主。
しかし、町の人口減少により店の売り上げも落ち込み、存続が危ぶまれていた。
その矢先、隣町の再開発の影響で「麺一徹」は、
立ち退きを求められてしまう。
伊東さんは、動じることなく「なんとかなるさぁ〜」と呟き、家族とともに都会へ出ていくことを決意するのです。
都会では、小さな店を構えるも...
当初は客足が思わしくありませんでした。
しかし、そんな事で、落ち込む伊東さんでは、ありません。
決して諦めずに...
いつものように、素朴で味わい深いラーメンを提供し続けます。
それは、次第に人々に評価される結果となり、人気店として発展していきます。
さらに、
「前を向いて進めば道は拓ける」と言葉を投げかけ、絶望の縁にいた若者達を勇気づける場面も...。
店は、ますます人々の心の拠り所にもなっていきます。
都会の喧騒の中に佇む、
伊東さんの素朴な心意気が詰まった「麺一徹」。
『なんとかなるさぁ〜』
という言葉が象徴する前向きさと、
人々に寄り添う温かみが、大切な糧となり人に愛される店へと成長をとげるショートストーリー。
文字数 1,296
最終更新日 2024.06.12
登録日 2024.06.12
南町奉行池田播磨守頼方《いけだはりまのかみよりまさ》が下す裁断についての、江戸市民たちの評判がすこぶる良い。大見得を切って正義を振りかざすような派手さは無いのだが、胸にジンと染みる温情をサラリと加える加減が玄人好みなのだと、うるさ型の江戸っ子たちはいう。
池田播磨守頼方は、遠山の金さんこと遠山景元の後任の町奉行だ。あの、国定忠治に死罪を申し渡した鬼の奉行として恐れられていた。しかし、池田が下す裁断は、人情味に溢れる名裁断として江戸市民たちの評判を呼んでいく。
幕府勘定役組頭の奥田源右衛門《おくだげんえもん》が殺された。深夜に、屋敷で首を刺されていたのだ。下手人はどうも、奥田が毎夜のように招いていた女のようだ。奥田は女好きとして有名で、その筋の女を買うことが少なくない。
その関係の殺しとも思われたが、調べが進むと、お役目に関わる事情が浮上して来た。
町奉行池田播磨守は、どうやって犯人を追い詰めるのか。そして、どのような裁断を下すのか。
文字数 37,098
最終更新日 2024.05.18
登録日 2024.05.13
【長編第9回歴史・時代小説大賞 笑えて泣ける人情噺賞受賞】
道頓堀生まれ、喜劇の旅一座が江戸にやって来た!
まだ『喜劇』というジャンルが日本に生まれていなかった時代、笑う芝居で庶民に元気を与える役者たちと、巻き込まれた不器用な浪人の人情噺。
【あらすじ】
本所の裏長屋に住む馬場寿三郎は万年浪人。
性格的に不器用な寿三郎は仕官先もみつからず、一日食べる分の仕事を探すのにも困る日々。
顔は怖いが気は優しい。
幸い勤勉なので仕事にありつければやってのけるだけの甲斐性はあるが、仏頂面で客商売ができないときた。
ある日、詐欺目当ての浪人に絡まれていた娘てんとうを助けた寿三郎。
道頓堀から下ってきた旅一座の一人であったてんとうは、助けてくれた寿三郎に礼がしたいと、一座の芝居を見る機会を与えてくれる。
まあ色々あってその一座に行くことになるわけだが、これがまた一座の奴らがむちゃくちゃ……べらんめぇな奴ばかりときた。
堺の笑いに容赦なくもみくちゃにされる江戸浪人を、生温かく見守る愛と笑いの人情噺。
文字数 86,220
最終更新日 2023.06.26
登録日 2023.05.20
美少女剣士マーヘン・リバースは念願の世界大会参加資格を得て、王都に向かう途中で不思議な少年レベン・アインターブと邂逅する。
そんな中、世界存続を裁定する怪物との戦いに巻き込まれ世界を救ったり、別の怪物と戦ったりと大忙し。
挙句の果てに、英雄に祭り上げられる!!
この作品は他のウェブ小説にも掲載しております。
文字数 96,287
最終更新日 2023.04.29
登録日 2023.04.09
群雄割拠の乱世に挑む二人の若き英雄と仲間達を記した軍記小説。
後に二大英雄と謳われる二人は義兄弟の契りを結び、喜怒哀楽を経て互いのやり方で勢力を拡大していく。
平和な世を築く為、用いるべきは武力か仁徳か――
……という二人の主人公の幼少期を記した前日譚。
舞台となる世界には、軍艦や飛空艇、魔法も存在します。
また、実在の歴史人物・勢力(主に二流)も少なからず登場。
一章と二章は序章に近く、三章以降から本腰を入れた本編となります。
二章後半にて主人公が二人出揃います。
残虐な描写、ショタ及びロリ要素を含みます。
文字数 1,391,038
最終更新日 2022.12.31
登録日 2019.11.16