シリアス小説一覧

5歳のときバス事故で両親を失った四季。足に大怪我を負い車椅子での生活を余儀なくされる。しらさぎが丘養護施設で育ち、高校卒業後、施設を出て一人暮らしをはじめる。
その日暮らしの苦しい生活でも決して明るさを失わない四季。
そんなある日、突然の雷雨に身の危険を感じ、雨宿りするためにあるマンションの駐車場に避難する四季。そこで、運命の出会いをすることに。
一回りも年上の彼に一目惚れされ溺愛される四季。
初めての恋に戸惑いつつも四季は、やがて彼を愛するようになる。
表紙絵は絵師のkaworineさんに描いていただきました。
文字数 424,843
最終更新日 2025.06.03
登録日 2021.10.02
人付き合いが苦手な大学生、神代湊。彼が待望のVRMMO「Elysian Realms Online」で選んだのは、最弱と噂される魔物種族「スライム」だった。ゲーム内ネーム「オブシディアン」として、ユニークスキル【捕食吸収】と【擬態】を武器に、誰とも群れず孤独な道を歩み始める。
倒したモンスターの能力を奪い、進化を重ねるオブシディアン。人間プレイヤーからは「正体不明の黒い脅威」として恐れられ、時には討伐対象として追われる身となるも、【擬態】で姿をくらまし、予測不能な奇襲で敵を翻弄する。
これは、煩わしい人間関係を避け、ただ己の渇望に従って力を求め、広大なゲーム世界で唯一無二の「最恐」を目指す、一人の魔物プレイヤーの物語。
文字数 117,894
最終更新日 2025.06.03
登録日 2025.05.24
伯爵家の令嬢・リシェルは、侯爵家のアルベルトに密かに想いを寄せていた。
けれど彼が選んだのはリシェルではなく、双子の姉・オリヴィアだった。
二人は夫婦となり、誰もが羨むような幸福な日々を過ごしていたが――それは五年ももたず、儚く終わりを迎えてしまう。
オリヴィアが心臓の病でこの世を去ったのだ。
その日を堺にアルベルトの心は壊れ、最愛の妻の幻を追い続けるようになる。
そんな彼を守るために。
そして侯爵家の未来と、両親の願いのために。
リシェルは自分を捨て、“姉のふり”をして生きる道を選ぶ。
けれど、どれほど傍にいても、どれほど尽くしても、彼の瞳に映るのはいつだって“オリヴィア”だった。
その現実が、彼女の心を静かに蝕んでゆく。
遂に限界を越えたリシェルは、自ら命を絶つことに決める。
短剣を手に、過去を振り返るリシェル。
そしていよいよ切っ先を突き刺そうとした、その瞬間――。
文字数 43,928
最終更新日 2025.06.03
登録日 2025.05.14
英雄と称えられる両親の下に生まれながら、全く力が身につかない少年エイク。
強くなることを願い、ひたすらに剣を振るい過酷な鍛錬を己に課す彼だったが、容赦なく蔑まれ虐げられる。
やがて彼の心に、自分を虐げる者達への、激しい憎悪が宿る。
(全員殺してやる。女は犯して殺す)
業火のごとき復讐への欲望を心の奥底に隠しながら、何年もの不遇の時を過ごすエイク。
だがしかし、その過酷な環境と弛まぬ鍛錬は彼に稀有な能力を与えていた。
やがてそんな彼の下に転機が訪れる。
襲い来る敵を粉砕し蹂躙する強さを手にした彼は、それまでの鬱憤を晴らすかのように、己の目的の為に、己の欲望に従って動き始めるのだった。
これは、そんな剣聖とは呼べない男の物語である。
*第1章の前半は、世界観説明の要素が強いです。
*復讐要素は、そこまで強烈ではありません。
とりあえず主人公が、女性キャラクターを、復讐の為に、殺すまでする予定はありません。
*主人公が強くなるのに割と時間がかかります(第1章の後半まで)。
*強くなった後も、主人公は最強でも無敵でも完璧でもありません。
*主人公は極悪人ではないですが、独自の倫理観に従って行動します。その倫理観は、基本的に低めです。特定のシチュエーションでは、特に低くなります。
*地球からの転移・転生、及び現代知識の要素はありません。
*作中において、レベルやステータスなどの数字で、登場人物の強さを表す予定はありません。
*『小説家になろう』『カクヨム』にも連載中です。
文字数 1,150,925
最終更新日 2025.06.03
登録日 2021.07.22
自分の不手際で死なせてしまったと思っている19歳の学生の通夜に来た時臣は、そこの葬儀社の1人の男に嘲笑された気がして、それがずっと頭に残ってしまった。
それと前後して、その時の子と同じような年齢、20歳前後の学生の事故や自殺が増え、それの原因が自分たち探偵や興信所の者を怯えて危険に身を晒すということに気づき始める。通夜に行った男子学生もそうだった。
何が起こっているのか。
時臣は友人の探偵 中条 を巻き込んで、その謎に迫ってゆく。
文字数 33,769
最終更新日 2025.06.03
登録日 2025.05.30
会社帰りの三井健人(ミツミ)は、ある日立ち寄ったドーナツ屋で、昔好きだった同級生の谷木美里(ヤギ)と再会する。
ヤギはミツミが新卒で就職した会社が詐欺で計画倒産した時の被害者で、家も失い大きな借金を抱え、苦しい生活の中で必死で返済していた。
それでも友達としてならと、付き合いを再開する。
すでに半分の借金を返し、これからはゆっくり返済すると明るく話すヤギに、ミツミは恋心を復活させた。
その頃ミツミの会社では、進まないホテルの建設計画に苦慮していた。
その敷地の一部にヤギの別荘があり、ヤギの抵抗に話が頓挫していたのだ。
ミツミはヤギとの関係を上司たちに秘密にしようとするが……
文字数 82,994
最終更新日 2025.06.03
登録日 2025.04.29
【BUDDY-0-SURVIVOR】
ルーツ匿名化が進む獣人社会。
オメガである事を隠して生きる獣人部隊の志麻は、かつての相棒を惨殺したシリアルキラーを長年追っていた。
港で見つかった死体がシリアルキラーの手口と酷似していた事から特捜班が組まれる事になったのだが…。
【BUDDY-0-MONSTER】
ハンターウェブにて街外れの廃墟にモンスターが出るとの依頼を受け、元獣人兵リカルドと新米ハンター、ジェレミーが出動した。
下級モンスター相手の楽な仕事になる筈だったのだが…。
【BarINC】
近頃増えた処女受胎や淫魔の噂を追ううちに、怪しげなバーに行き着いた怪奇科のジャドだったが…。
文字数 23,405
最終更新日 2025.06.03
登録日 2025.05.19
晴らせぬ恨みを晴らし、許せぬ人でなしを消す。仕掛けて仕損じなし、口外法度の始末屋稼業。昼行灯の同心・中村左内を中心とする始末屋のメンバーたちの生き様を描いた作品です。差別用語が数多く登場します。
また江戸時代が舞台ですが、史実とは異なる部分があります。歴史が好きすぎて、テレビの時代劇にもいちいち重箱の隅をつつくような突っ込みを入れる意識高い系の人は読まない方がいいです。
さらに昨今のスペシャルドラマの必殺シリーズとは根本的に違い、暗く不快で残酷な話が多くなります。苦手な方は注意してください。
【始末屋】
◎隼人
訳あって、沙羅と共に江戸に逃げて来た若者。小柄だが、鎖鎌と手裏剣を使いこなす凄腕の殺し屋。ただし世間知らず。普段は顔を白く塗り、大道芸人をしている。
◎沙羅
隼人と共に、江戸に逃げて来た南蛮人の女。実は、隠れ切支丹である。
◎鉄
現物の鉄の二つ名を持つ、大男の骨接ぎ屋。始末屋の一員ではあるが、同時に龍牙会の客分格でもある。殺しに快感を覚える、危険な一面を持っている。
◎市
普段は竹細工師をしている若者。二枚目役者のような整った顔立ちをしているが、その内面は冷酷そのもので、安い仕事は引き受けない。始末屋に対する仲間意識も薄く、他の者たちには何ら特別な感情を抱いていない。
◎小吉
始末屋の一員の若者。もっとも、偵察や情報収集などの補助的な役割しか出来ない。
◎源四郎
左内の下で動く目明かしであると同時に、始末屋の一員でもある。ただし、彼が始末屋であることは、他の面子は誰も知らない。
◎中村左内
南町の昼行灯との異名を持つ同心。普段は小悪党の上前を掠め取り、大悪党には見てみぬふり……しかし、その実態は始末屋の元締であり剣の達人でもある。始末屋の仲間からは「八丁堀」と呼ばれている。
【龍牙会】
◎お勢
江戸の裏社会で、もっとも力を持つ組織「龍牙会」の元締。四十代の女性だが、裏の世界では彼女に逆らえる者など、ほとんどいない。
◎死門
お勢の用心棒。凄腕の殺し屋でもあり、裏の世界では恐れられている。奇妙な剣術を使う南蛮人。
◎呪道
拝み屋の呪道の二つ名を持つ軽薄な祈祷師。だが、その実態は龍牙会の幹部であり、元締お勢の片腕でもある。始末屋の鉄とは仲がいい。まだ二十代半ばの若者だが、なぜかお勢に惚れている。
【その他】
◎秀次
市の叔父であり、育ての親でもある。裏社会の大物だが、不気味な性癖の持ち主。
◎渡辺正太郎
若き同心。左内の同僚であり、いつも愚痴をこぼしている。
文字数 181,359
最終更新日 2025.06.03
登録日 2024.05.31
悠久の時を経て、三つの国の運命が交差する――。
異世界パラリュスに存在する三つの国、「テスラ」「ウルスラ」「ジャスラ」。
護られたはずのそれぞれの国は、新たなる脅威に晒されていた。
そして、旅人達は更なる出会いへと……。
●第1部「還る、トコロ」
ソータの父、ケーゴと出会った朝日は、テスラの今後のためにも、ケーゴの話を聞く必要があると考えていた。
一方、日常に戻り、シィナを忘れたはずのトーマは、自分の記憶の空白にもどかしさを感じていた。
そして、廻龍ヴォダを仲間にしたソータは、神剣を求め、ウルスラに旅立った。
そしてウルスラでは先代女王イファルナが崩御して……!?
※この作品は「旅人たちの錯綜」の続編になります。ご注意ください。
※旅人シリーズ最終作。
文字数 95,170
最終更新日 2025.06.03
登録日 2025.05.10
美少女と強面との美女と野獣っぽい青春恋愛物語。
恋するオトメと武人のプライドの狭間で葛藤するちょっと天然の少女と、モンスターと恐れられるほどの力を持つ強面との、たまにシリアスたまにコメディな学園生活。
名門お嬢様学校に通う少女が、彼氏を追いかけて地元で恐れられる最悪の不良校に入学。
女子生徒数はわずか1%という環境でかなり注目を集めるなか、入学早々に不良をのしてしまったり暴走族にさらわれてしまったり、彼氏の心配をよそに前途多難な学園生活。
不良たちに暴君と恐れられる彼氏に溺愛されながらも、さらに事件に巻き込まれていく。
人間の女に恋をしたモンスターのお話がハッピーエンドだったことはない。
鐵のような両腕を持ち、鋼のような無慈悲さで、鬼と怖れられ獣と罵られ、己のサガを自覚しながらも
恋して焦がれて、愛さずにはいられない。
文字数 302,064
最終更新日 2025.06.03
登録日 2016.09.15
幼い茶々の目に焼きついたのは、炎に包まれた小谷城と、冷酷に微笑む伯父・織田信長の顔だった。
父・浅井長政を裏切り、兄を殺し、すべてを灰に変えた第六天魔王――その手が彼女の人生を奪った瞬間、茶々の心に復讐の種が根を張った。
母・お市の方は最期に囁いた。「生きなさい」と。
その言葉だけを支えに、茶々は憎しみを胸に秘め、少女から女へと成長する。
信長亡き後、その遺志を継ぐ豊臣秀吉に嫁ぐ。
子・秀頼を産み、母となるが、彼女の瞳は決して穏やかにはならない。
秀吉の豪快な笑い声に信長の残響を聞き、愛する我が子の瞳に呪われた血の影を見る。
豊臣家は茶々にとって、秀頼を守るための仮面であり、信長の血を断ち切るための刃だった。
時は流れ、大阪城が最後の舞台となる。
徳川家康の軍勢が迫り、天守を飲み込む炎が再び彼女の前に現れる。
侍女たちの叫びが響き、血が石畳を染める中、茶々は静かに笑う。
「終わりだ、信長。お前の呪いはここで消える」
秀頼の手を握り、炎の中に身を投じるその瞬間、彼女の心は解放を求めたのか、それとも虚無に呑まれたのか?
歴史の闇に埋もれた一人の女が、復讐の果てに見たものは何か。
浅井茶々――少女の純真さ、母の愛、復讐者の執念が交錯する、壮絶な運命の物語。
その結末を知ったとき、あなたはきっと目を離せなくなる。
※注意※
作者・常陸之介寛浩が書籍化している第4回歴史時代小説大賞読者賞受賞作品とは別時系列物語です。
豊臣秀頼の母として天下の頂点に立つ淀にまで成長していく茶々の人生フィクションをお楽しみ下さい。
文字数 108,026
最終更新日 2025.06.03
登録日 2025.05.08
滅びゆく集落に住む美しい青年ナジュが、甥の代わりに人柱に名乗り出た。死の間際に信頼する親友の裏切りに遭ったナジュは、尊い願いを封じた唇から呪いの言葉を吐く。命を落とし神々の住まう天に昇ったナジュは、美しい蓮が咲く池に哀れな姿で浮かぶ。神々はナジュを見て疎ましそうに目を細める中、高貴な神を乗せた牛車が通りかかる。その神に拾われたナジュは憎い相手を呪い殺すという願いを叶える為に、その身体を捧げる。願いが叶っても、ナジュの恨みは尽きない。集落の全員を地獄に落とす為、特別な力を持たない彼に出来る事は、長年空いた神の座に収まる事。その為にナジュは、神様候補の集まる学舎で学ぶ事となり、経歴を知った神様候補や師となる神様にその身体を嬲られて…。
【性描写がある話は表記あり】
【ifバッドエンドあり】
文字数 616,442
最終更新日 2025.06.02
登録日 2024.03.23
(あらすじ)
■■疑念と狂気が交錯する、記憶喪失BLサスペンス■■
目が覚めると、そこは精神病院の閉鎖病棟だった。
すべての記憶を失っていた私は、主治医の〝先生〟から、
自分が自殺未遂を起こし、二ヶ月間昏睡状態だったことを知らされる。
自分の記憶と向き合うため、私は病棟の外へと足を踏み出す。
だが、そこで出会う者たちは、皆どこか奇妙だった。
曖昧なことしか語らない主治医・〝先生〟。
無表情な看護師・〝笑い犬〟。
支離滅裂な言動を繰り返す男・〝さかさま〟。
そして──最も危険とされる隣の房の男、〝王様〟。
「会いたかった」と優しく触れてくる彼の言葉に、
私はなぜか心を揺さぶられてしまう。
だが彼は、暴力と錯乱を繰り返す“狂人の王”だった。
一体、誰を信じればいいのか。
私はなぜ、自殺しようとしたのか。
そして──〝王様〟とは何者なのか。
閉ざされた病棟の中で、過去と真実を追い求める、
記憶喪失BLサスペンス。
(基本方針)
・未成年の性描写は無し
・合意のない性行為描写は無し
※物語の都合上どうしても入ってしまう場合は
事前にワーニングを出させていただきます。
(その他)
「郁嵐(いくらん)」という名義で
ブロマンス風の和風歴史ファンタジー小説も書いてます!
ぜひお越し下さいませ〜
・アルファポリス様
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/732419783
文字数 28,751
最終更新日 2025.06.02
登録日 2022.02.27
口悪し頭悪しのヤンキー秋山貴哉は、様々な危機を乗り越えて進級するまで後数ヶ月となった。このまま何もなければ二年に進級して「出席日数不足地獄から抜け出せる!」そんな期待に胸躍らせながら三学期を迎える貴哉だが、ここでもまた「退学」の二文字が貴哉を襲う。朝も時間に起きて(起こされて)、勉強も頑張ってる(他力本願)のに何故だ!?
幸い顔が良いのと謎に周りから愛される魅力でなんとか切り抜けて来たけど、今回は切り抜けられるのか。
元チャラ男の今彼である空と、城山高校1のモテ男伊織と、超天才の問題児の紘夢と、何でまだ城山高校に生き残れてるのか不思議なぐらい危険人物である桃山をお供に付け、ヤンキー貴哉が友の為に退学覚悟で暴れ出す!
ドタバタラブコメディ、シリーズ第7弾スタートです!
元チャラ男×ヤンキー
他にもカップル出て来ます。
基本コメディ多めですが、性的描写、暴力描写も有ります。
BLです。
今回の表紙はおねだり大好き石原類くんです。(初登場時の髪色イメージ。今作では高校入試の為、黒髪設定です)
貴哉視点の話です。
※印がついている話は貴哉以外の視点での話になってます。
文字数 187,387
最終更新日 2025.06.02
登録日 2025.03.21
文政十一年の夏。
御様御用(おためしごよう)の務めを負う山田朝右衛門(やまだあさえもん)の門人、三輪源八郎吉昌(みわげんぱちろうよしまさ)はある十歳の子供と出会うことになる。その子の名は亀若丸(かめわかまる)。一見して百姓の子らしいが、亀若丸は何者かに命を狙われていた。それを源八郎は撃退する。その後、二人は共に刺客に狙われるようになる。彼らは互いの境遇を知らないが、だんだんと親交を深めていく。そして亀若丸の出生を知ったとき、二人は否応にも巻き込まれる――運命は節操なく人間を飲み込んでいく。
文字数 60,184
最終更新日 2025.06.02
登録日 2025.04.28
幕府に弓引いた少年たちは、縄をかけられた。
京へ向かう道は、あまりに長い。
将軍家の血を引く少年・足利春王丸とその弟・安王丸。
結城合戦の総大将の少年たちは、敗北の果てに捕らえられた。
戦に敗れた武士の子が、護送の道中で味わうのは、名誉の死ではなく、静かな屈辱だった。
武士の誇りを胸に抱く兄・春王丸。
生き抜くためには誇りすら手放す弟・安王丸。
過酷な旅路は、少年たちの尊厳と、兄弟の絆を徐々に引き裂いていく――
舞台は室町中期。
将軍・足利義教に反旗を翻した鎌倉公方・足利持氏は永享の乱で滅び、その遺児たちが結城の地に落ち延びた。
それから二年後、彼らは結城一族の力を借りて、旗を挙げる。
のちに「結城合戦」と呼ばれるこの関東の大乱は、少年たちの誇りとの戦いでもあった。
本作は、結城城落城の夜から始まる。
“敗者の旅路”の果てにあるのは生か死か――
静かに進んでいく護送の中で繰り広げられる心理劇。
敗軍の将として晒され、揺れ動く少年たちの心と、彼らを取り巻く人々の、生き様をリアルに描いた歴史小説である。
貧しい時代に甘えはなく、高潔な人間もいない。
少年たちの絶望の果てに見えるのは、希望かさらなる絶望か。
運命に縛られた少年たちの姿を描く、痛みと誇りの歴史心理劇。
[設定補足]
・春王丸(14歳)、安王丸(12歳)は史実より年齢を引き上げています。
・室町時代の文化や社会風俗(主従関係や身分差、捕虜の扱い、落城の様子、衆道、乱取りなどの文化・風習)を重視しています。
・現代とは価値観の異なる描写が含まれる場合がありますが、いずれも時代背景に基づく表現です。
・史実をベースにしたフィクションであり、一部オリジナルの設定を加えています。
・参考文献:『結城合戦絵詞』『永享記』ほか。
文字数 15,340
最終更新日 2025.06.02
登録日 2025.05.17
世界は魔王の軍勢によって破滅の危機に瀕していた。そんな中、一人の青年が立ち上がる。彼こそが、古の預言に記された唯一の希望、「勇者」であった。しかし、彼に与えられた力は、あまりにも過酷な宿命を伴うものだった――モンスターを倒し、傷を癒し、レベルアップするためには、なんと「人間」を喰らわねばならないのだ。
愛する人々、かけがえのない仲間。彼らを犠牲にしなければ、世界を救う力は得られない。人を喰らうたびに増大する力と、それに比例して蝕まれていく心。人々から畏怖と嫌悪の視線を向けられながらも、彼は進むしかない。
これは、禁忌の力を振るい、血と涙の先に世界の救済を求める、孤独な勇者の壮絶な戦いの記録である。
文字数 19,569
最終更新日 2025.06.02
登録日 2025.05.31
輝かしいディンレル王国の歴史に、二つの光が灯る。才色兼備で正義感にあふれ、強力な魔力を秘めた第一王女アリス。3年後に生まれた、天真爛漫で姉を慕う第二王女アニス。2人は時に競い合い、時にじゃれ合いながらも深い絆で結ばれていた。奔放すぎる姉妹に周囲は振り回されながらも、その輝きは王都リュンカーラを照らす太陽のようだった。
しかし運命の歯車は残酷に回り始める。王国に服属した東方のキルア族の中に、凛とした佇まいの若き戦士ヒイラギと、神秘的な雰囲気を持つ巫女の妹マツバがいた。処刑されかけた彼らをアリスとアニスが救ったことをきっかけに、王女たちとキルアの兄妹の間に予期せぬ交流が生まれる。
正義感の強いアリスと寡黙ながらも強い信念を持つヒイラギは、互いに特別な感情を抱き始める。それは王女と「奴隷」という決して結ばれてはならない身分違いの想い。周囲がその変化に気づき始める中、マツバが見たという不吉な「王国滅亡」の予知の噂が、王宮に不穏な影を落とし始めていた。
アリスの元に舞い込む他国からの縁談話。ヒイラギへの複雑な想いを隠し、王女としての責務を果たそうとするアリス。姉の幸せを願いながらも、見え隠れする王国の暗部や父王の苦悩に気づき始めるアニス。彼女たちの知らないところで、王国を蝕む陰謀が静かに進行していた。
煌びやかな王宮の日常の裏で、少女たちの純粋な願いは、やがて避けられぬ悲劇の渦へと巻き込まれていく。これは愛ゆえに全てを失い、そして世界そのものを変貌させてしまうことになる、魔王となる、ひとりの王女の物語の序章である。
文字数 40,122
最終更新日 2025.06.02
登録日 2025.05.27
ヴァルハラに集められたオーディンの眷属ーーエインヘリヤル。不老不死の彼らは、「死合い」という命懸けの戦闘を行い、自らの能力を高め合っていた。
新人戦士・アクセルは、憧れの兄・フレインに追いつくべく、必死に戦士ランキングを上げていく。
何度死んでも変わらない兄への恋慕。もっと自分を見て欲しい。いつか本気で「死合い」たい。
アクセルの想いは、果たしてフレインに届くのか……?
◎美麗表紙イラスト:ずーちゃ(@zuchaBC)
※北欧神話のヴァルハラを舞台にしています。
※戦闘シーンの練習のために始めたので、流血が多めです。苦手な人はご注意!(流血シーンには※をつけてあります)
※あくまで創作なので、ガチの「北欧神話」ではありません。設定を都合よく解釈してる部分も多々あり。
※細かいことは抜きに、純粋に創作として楽しんでくだされば幸いです。
※こちらに転載するに際して、タイトルを少し変えました。
文字数 1,729,022
最終更新日 2025.06.02
登録日 2020.03.29
藤堂晶は、高校生活に不満なんてなかった。
成績は中の上、部活では人望があり、そしてなにより、彼女は学園一の美少女・花村優里。
――誰もが「リア充」と呼ぶ、理想的な青春を送っていた。あの日、彼女に出会うまでは。
放課後の図書室。静寂の中で、出会ったのはクラスで誰とも喋らない、どこか陰のある女子・浅葱 澪。
冷たい目と、どこか湿った匂い。ほんの一瞬の接触が、なぜか頭から離れない。
もう会わない。そう思っていたのに、晶は何度も、彼女の元を訪れてしまう。
触れるたび、晶の中の何かが壊れていく。
彼女がいるのに。正しい未来があるのに。それでも晶は、澪に溺れていった。
これは、愛と呼ぶには歪みすぎた一人の少年の物語。
文字数 19,067
最終更新日 2025.06.02
登録日 2025.05.28
レイチェル・ドルウェルクは、自分が乙女ゲームの悪役令嬢なのだと気が付いた。彼女は婚約者であるケイン第二王子を王太子の座に据える事でバッドエンドを回避する事を決意する。しかし、レイチェルの目論見は上手くいかず、ケインの言動に悩まされていた。そんなレイチェルに、ニコラス第一王子は好意を寄せていて・・・・・・。二人の関係はある日を境に、急激に変化をしていく。 ■拙作『赤い薔薇なんて、いらない。』と『捨てられた悪役令嬢は大公殿下との新たな恋に夢を見る』のパラレルワールド(もし、レイチェルの婚約者がニコラスではなく、ケインだったらver)。上記の作品を読んでいなくても、全く問題なく読めます。すでに読んだことのある方は、「バタフライエフェクト」をお楽しみ下さい。 ■notテンプレ物で、大道を外れています。恋愛物ではありますが、ジャンルとしてはいわゆる人間ドラマ。 読了感はあまり良いものではないかも?(苦手な方はご遠慮下さい) ■画像は生成AI(ChatGPT)
文字数 72,200
最終更新日 2025.06.02
登録日 2025.05.22
異世界の国アトラーナの物語。
赤い髪と色違いの目を持つリリスは「赤い髪の子供は殺せ」という王家の掟から、世継ぎの王子として生まれながら、風の精霊女王セフィーリアに使用人として引き取られ、教えを受けて魔導師として成長する。
しかし、世継ぎの王子キアナルーサの旅に同行したことから、自分が本当の世継ぎである事を知った。
彼は双子の弟である王子キアナルーサに仕えることで世継ぎ争いから逃れようとするが、懸念する王に隣国トランの魔導師から攻撃を受けていた国境の町レナントへと送られてしまう。
忌み嫌われる赤い髪と、赤とグレーの奇抜な瞳の色から魔物とそしられる彼だが、その純粋で真っ直ぐな気持ちに応えようと次第に周囲の人々は受け入れ仲間となって行く。
文字数 139,039
最終更新日 2025.06.02
登録日 2025.05.01
BANBAN撃ち合い、敵の出方の探り合い、早馬郵便配達人バトルアクション!
主人公サトミが、日本刀で地雷強盗と戦う物語。
時代は第4次世界大戦の戦後。
ガソリンが枯渇して移動の主流が馬に、インフラ破壊されて電話は政府が運営する衛星通信しかない高級品になり果てた、文明が少し戻った感じの、近未来アクション。
特殊部隊の少年兵だったサトミ・ブラッドリーは、銃社会でなぜか日本刀使い。
戦後、除隊して両親が居るはずの実家を目指したが、彼の家族は行き先を告げず引っ越したあと。
探すすべを失い、とりあえず旅の途中で出会った、なぜか喋る馬?のビッグベンと家で暮らすことに。
平和〜な日々が漫然と続く……かと思ったら。
15才なのにヒマでボケそうな彼を郵便局がスカウト。
それは速達業務のポストアタッカー、早馬で盗賊を蹴散らし、荒野を越えて荷物を届ける仕事。
しかしそんな彼らはその時、地雷強盗で重大な危機を迎えていたのでした。
表紙絵、ご @go_e_0000 様
*題名に新旧あるのは、以前アップしていた1を一部書き直している為です。
文字数 84,102
最終更新日 2025.06.02
登録日 2025.05.06
※事実を元に作った空想の悲恋、時代小説です。
「わたしは男装軍人ではない。立派な軍人だ」
藤宮伊吹陸軍少尉は鉄の棒を手にして、ゴロツキに牙を剥ける。
没落華族令嬢ではある彼女だが、幼少期、父の兄(軍人嫌い)にまんまと乗せられて軍人となる。その兄は数年後、自分の道楽のために【赤いルージュ劇場】を立ち上げて、看板俳優と女優が誕生するまでになった。
恋を知らず、中性的に無垢で素直に育った伊吹は、そのせいか空気も読まず、たまに失礼な言動をするのをはしばしば見受けられる。看板俳優の裕太郎に出会った事でそれはやんわりと......。
パトロンを抱えている裕太郎、看板女優、緑里との昭和前戦レトロ溢れるふれあいと波乱。同期たちのすれ違い恋愛など。戦前の事件をノンフィクションに織り交ぜつつも、最後まで愛に懸命に生き抜く若者たちの切ない恋物語。
主要参考文献
・遠い接近=松本清張氏
・殉死 =司馬遼太郎氏
・B面昭和史=半藤一利氏
・戦前の日本=竹田千弘氏
ありがとうございます。
※表紙は八朔堂様から依頼しました。
無断転載禁止です。
文字数 125,357
最終更新日 2025.06.02
登録日 2023.01.30
☆★ 毎 日 更 新 ☆☆彡
【カクヨム・エブリスタで特集していただきました。カクヨムで先行完結】
https://kakuyomu.jp/works/16816927860645480806
「”火の魔女”を一週間以内に駆逐せよ」
それが審問官見習いアルヴィンに下された、最初の使命だった。
人の世に災いをもたらす魔女と、駆逐する使命を帯びた審問官。
連続殺焼事件を解決できなきれば、破門である。
先輩審問官達が、半年かかって解決できなかった事件を、果たして駆け出しの彼が解決できるのか――
悪しき魔女との戦いの中で、彼はやがて教会に蠢く闇と対峙する……!
不死をめぐる、ダークファンタジー!
※カクヨム・エブリスタ・なろうにも投稿しております。
文字数 64,287
最終更新日 2025.06.02
登録日 2025.05.08
※再編集をしている最中です。
あらすじ
国を救った勇者リアムはかつての仲間に殺されかけ死の淵で放置される。「憎い。絶対に復讐してやる!」死に逝くリアムの前に表れたのはかつて国が魔女狩りで迫害し、狩って滅亡した筈の息吹の調律師。自分の命とリアムのを連結させ、死ぬ寸前のリアムの命を助けた調律師のコア。彼が復讐心で燃えるリアムに持ちかけた契約の条件は心身ともに絶対服従の奴隷になる事。
綺麗で中性的なコアは早速性に少し疎い勇者リアムを壊しにかかる。
復讐が性によって変化していく二人。許せないからこそ、痛みを曝け出した関係に救われる事もある。
強姦(和姦?)、中出し、潮吹き、指姦、年下攻め、イラマチオ、連続絶頂、SM、蝋燭プレイ、異物挿入、快楽堕ち、ピアス開け
https://kisaragishion.fanbox.cc/
如月紫苑のfanboxです。近況やサイドストーリー等たまに流していますので是非覗いてみてください
文字数 30,719
最終更新日 2025.06.02
登録日 2025.01.16
【このシリーズは、ある学園にまつわる“時の断片”を集めた物語集です。
毎回登場人物は違っていても、誰もがあの坂を登り、教室に座り、そしてそれぞれの春を迎えていきます。
それは、ある人の物語ではなく——あなたの記憶の、どこかにもある光景かもしれません。
どのシリーズからでもお読み頂けます。】
名門・私立清蘭女学館。その片隅にひっそりと佇む「旧館」の階段室には、ある噂が囁かれていた。「願いをひとつ叶える代わりに、大切な何かを失う」――。
都会からの転校生・日向ましろは、姉を失った喪失感を抱え、どこか周囲に馴染めずにいた。ある雨の日、彼女は旧館で一人の少女と出会う。二階堂るり。階段室の噂の中心にいるとされる、謎めいた上級生だった。
「あなた、なにを手放してまで叶えたいの?」
るりの言葉は、ましろの心の奥深くに眠る「願い」を揺り動かす。だが、その階段は、踏み入れた者に等しく「代償」を求めるという。声を失った優等生、人の本心が見えすぎるようになったクラスメイト、そして、誰の記憶からも消えてしまった少女――。
それぞれの願いと秘密が絡み合い、少女たちは見えない力に導かれていく。硝子のようにもろく、きらめく階段の先にあるのは、希望か、それとも新たな喪失か。
これは、喪失を抱えながらも他者と繋がり、再生へと向かう少女たちの、痛みを伴う成長の物語。
文字数 3,891
最終更新日 2025.06.02
登録日 2025.06.01
竜殺しは国を救いたかった。
神を拾った竜殺しは、矜持をかけて、古代の少女を守ると誓った。
文字数 163,432
最終更新日 2025.06.02
登録日 2025.05.03
「常識の罠を突破せよ――認知科学×水平思考クイズ集」
一見不可解な状況に隠された真実を、あなたは見破れるか?
本作は「ウミガメのスープ」形式を進化させ、認知バイアスや心理トリックを巧妙に仕込んだ新感覚の水平思考クイズ集です。
プレイヤーは「はい」「いいえ」で答えられる質問を重ね、表層の謎と深層の認知の罠を解き明かしていきます。
問題ごとに「なぜ思い込みが生まれるのか」「どうすれば発想の転換ができるのか」といった心理学的な解説や、日常生活に応用できる“気付き”も収録。
遊びながら学べる、知的エンターテインメントをぜひ体験してください
*この小説は小説家になろうにも掲載しています。
文字数 21,043
最終更新日 2025.06.02
登録日 2025.05.13
世界は六つの魔法属性に分かれ、神々によって運営されていた――かつては。
しかし、「界越え(鏡界人)」と呼ばれる異邦の者たちの介入によって、世界の理は崩れ始めていた。
異界から迷い込んだ少年・真也は、《模倣取得(リフレクシス)》という特異なスキルを与えられた。
それは、他者のスキルを一つだけ模倣する力。
だが、そのスキルは万能ではなく、運と知識、そして覚悟を必要とするリスクの塊だった。
“模倣”は、力なき者の逃げではない。
それは、全てを乗り越えるための“意志”である。
異界と神々、そして己の存在すら模倣する少年の、反律叛逆ファンタジー。
(なろうにも掲載してます。)
文字数 5,993
最終更新日 2025.06.02
登録日 2025.06.02
社交界で「毒婦令嬢」と恐れられるエスメラルダ。しかしその仮面の下には、王の駒として暗殺を請け負う孤独な素顔が隠されていた。彼女の日常は、革命を夢見る青年ルイとの出会いで一変する。「弱者に優しい世界を」――彼の理想に触れ、エスメラルダの心は揺れ動く。だが、王の次なる暗殺指令は、そのルイに向けられたものだった! 苦悩の末、毒を盛るエスメラルダ。しかし、ルイには毒が効かない!? 明かされる彼の秘密と、エスメラルダに差し伸べられた「共に王国を変える」という誘い。裏切り、陰謀、そして暴かれるエスメラルダの過去。絶望の淵で彼女が下す決断とは? 毒しか知らなかった令嬢が、真実の愛と自らの意志で運命を切り開く、ダークロマンスファンタジー!
文字数 4,747
最終更新日 2025.06.02
登録日 2025.06.01
大陸の西の果てにあるスフィア王国。
その国の公爵家令嬢エリスは、王太子の婚約者だった。
だがある日、エリスは姦通の罪を着せられ婚約破棄されてしまう。
そんなエリスに追い打ちをかけるように、王宮からとある命が下る。
それはなんと、ヴィスタリア帝国の悪名高き第三皇子アレクシスの元に嫁げという内容だった。
結婚式も終わり、その日の初夜、エリスはアレクシスから告げられる。
「お前を抱くのはそれが果たすべき義務だからだ。俺はこの先もずっと、お前を愛するつもりはない」と。
だがその宣言とは違い、アレクシスの様子は何だか優しくて――?
【小説家になろう先行公開】
文字数 280,452
最終更新日 2025.06.02
登録日 2024.08.12
ナンテコッタ村に暮らす平凡で心優しい15歳の少年エイベル。
城下や学校では平民を見下す令息達に怯え、いじめっこにはいじめられ、家では母親にどやされる毎日。
息苦しい毎日だけど、優しい祖母、森の動物達、家に住み着いているニワトリ達、学校で唯一味方になってくれる美少年だけがエイベルの支えになっている。
そんなある日、収容所から逃げ出したオメガ二人が憲兵達から追われて暴力にあっていた。
謎のスパダリ美少年×ドジで健気な平凡男子
※一日1〜2回朝晩更新(土日のみ稀に三回の時あり)
文字数 21,719
最終更新日 2025.06.02
登録日 2025.05.31