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美しく才能あふれる侯爵令嬢ジェニエルは、幼い頃から王子セオドールの婚約者として約束され、完璧な王妃教育を受けてきた。20歳で結婚した二人だったが、3年経っても子供に恵まれず、彼女には「問題がある」という噂が広がりはじめる始末。
そんな中、セオドールが「オリヴィア」という女性を王宮に連れてきたことで、夫婦の関係は一変し始める。
文字数 28,652
最終更新日 2025.06.05
登録日 2024.08.26
「走ることしか、知らなかった」
高校三年の木下馨(きのした・かおる)は、かつて将来を期待された陸上選手だった。
だが怪我をきっかけに競技を離れてからというもの、何にも夢中になれずにいる。
喧嘩もタバコもできないくせに、不良を気取って毎日をぼんやりと消費している彼にとって、残された高校生活はただの「終わりを待つ時間」だった。
そんなある日、帰り道で出くわしたのは、名前だけ知っていた野球部エースピッチャーの1年生・杉谷蓮(すぎたに・れん)。
彼がスリをしようとしている場面を、馨は偶然目撃してしまう。
見て見ぬふりを決め込もうとしたが、杉谷のぎこちない手つきと、その後に起きた暴力の気配に、馨は思わず名前を叫んでいた――。
「杉谷!走れ!」
その瞬間、止まっていたはずの時間が、また動き出した。
走る理由も、走る意味も失ったはずの馨が、杉谷の手を引いて、再び走り出す。
文字数 22,409
最終更新日 2025.05.29
登録日 2025.04.22
暗殺者組織「ニグラ・アーラ」に属するセレナは、任務のためシュヴァルツベルク大公国の王女カテリーナの“替え玉”として大公家に嫁ぐことに。しかし、彼女を待っていたのは冷徹な夫ライナーと心を閉ざした継子たちとの冷え切った生活だった。
本当の自分を隠しながらも、セレナは任務として家族を守り次第に信頼を得て不器用ながらも家族愛を築いていく。
やがて明らかになる、ライナーの元妻・大公妃ジェリアの死の真相に迫った時、セレナは暗殺者として生きるか、継母として生きるかの選択を迫られる。
文字数 17,691
最終更新日 2025.05.01
登録日 2025.04.12
政略結婚で嫁いだ侯爵家で、夫からも家族からも見向きもされず、やがて「役立たず」として離縁された元公爵令嬢・エリシア。
実家に戻ることすら許されず、馬車ごと消えた彼女は、父と姉によって閉じ込められ、罪をなすりつけられ、全てを奪われていく。
心を支えてくれた侍女・ミラーの死さえも姉の口から告げられ、絶望の底へ落ちたエリシアに、ただ一人手を差し伸べたのは、見知らぬ女性メイドだった。
文字数 27,755
最終更新日 2025.04.13
登録日 2025.03.01
同じ父と母から生まれたシャルルとミシャル。
誰もがそっくりだと言った2人は瞳の色が違う以外全て瓜二つだった。
シャルルは父の青と、母の金を混ぜたエメラルドのような瞳を、ミシャルは誰とも違う黒色。
ミシャルの目の色は異端とされ、彼女は家族からも使用人からも嫌がられてしまう。
やがて耐えがたくなったミシャルは、自由と自分の運命を求め、館を飛び出す。孤独な夜道を歩き続けた末、彼女はある呪われた屋敷にたどり着く。その屋敷で彼女を出迎えたのは、冷ややかな微笑みを浮かべた美しい男、クロディクスだった。
文字数 79,955
最終更新日 2025.03.29
登録日 2023.01.02
孤児の少女・テテは、村では親のない子供として肩身が狭く、ついには皇帝への献上品として都へ送られることになる。
皇帝の妾妃となったテテ。
だが、42番目の妃という立場は限りなく低く、宮廷内での扱いは召使いと変わらない物だった。
そんなテテが侍女のふりをして1人気ままに生活していた時に見つけたのは、宮廷の隅でボロ屋となった調香室だった。
少しずつテテの腕が噂になり、それは帝弟、ジェルヴェの元にまで届いてしまい……
文字数 7,719
最終更新日 2025.03.29
登録日 2025.02.21
オカルト雑誌の記者・鶴戸(つるど)は、倫理学者でありながらオカルトに傾倒する奇妙な人物、芦屋鴎外(あしやおうがい)の取材を任される。訪れた芦屋の屋敷で彼の独特な論理に翻弄されながら鶴戸は鴎外と共に様々なオカルトに関わるようになる。
1章(幸せになれる水族館)
東京の某所にある『幸せになれる水族館』に鴎外に連れられてきた鶴戸。一見変哲もないその場所で鴎外がどうやってオカルトに向き合うあっているのかを鶴戸は初めて目にする事になる。鴎外の冷静な観察の先に見える衝撃の真実とは?
章区切りで読める短編をいくつか更新出来たらいいなと思ってます。
文字数 37,958
最終更新日 2025.01.09
登録日 2024.12.01
アナスタシアは何度も死ぬたびに自分の15歳の誕生日にまで戻されるループに取り込まれた悪役令嬢。
何十回も殺されたことで疲れきったアナスタシアは、死に際くらいは自分で選ぼうとさっさと死ぬ事を決意する。
それなのに何故か婚約者の王子やヒロインがアナスタシアと仲良くなろうと近寄ってきて?
死のうとすればするほど死ねず、周りに愛されていく元悪役令嬢のはなし。
二話目から死にたがります。
謎が明らかになるのは終盤です。
基本おバカな令嬢に周りが振り回される少女漫画展開のお話。
タグのざまぁ、婚約破棄などは過去の話で悪役令嬢が受けた描写が入るので苦手な方への注意喚起のため設置しています。
本筋では殆ど関係ありません。
『この物語は自殺方法を考えて実行したり、死に方への言及といった行為が多分に含まれておりますが、行為を容認・推奨するものではありません。内容を模倣するような事や誰かに試すといった行為はしないでください。全てフィクションだと流して頂けますようお願い申し上げます。』
また、そう言った行為について嫌悪感を抱く方は読まれない事をおすすめします。
文字数 36,315
最終更新日 2024.08.25
登録日 2022.12.21
神様が世界を一つ消してしまったとさ。
世界観はぼかしていますが、元になった神はインド神話を参考にしています。
伏線はほぼ回収したとおもいます。
沢山散りばめたので幾つあるか数えてみてください。
いつかちゃんとした物語にしたいと公開していたものを小説にリメイクしたものです。
文字数 9,056
最終更新日 2023.01.05
登録日 2022.12.22
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